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ATLASCAN Max(ハンディ型)

持ち運びしやすいコンパクトな本体で、光沢物や黒物もスプレーなしで測定できるハンディタイプ三次元測定機・ATLASCAN Max(アトラスキャン マックス)。Hexagon(ヘキサゴン)社の3Dハンディスキャナで、国内ではTTS(東京貿易テクノシステム株式会社)が取り扱っています。製品の特徴や仕様、活用事例、どんな現場におすすめなのかをまとめてご紹介します。

ATLASCAN Maxはどんな三次元測定機?

TTSの三次元測定機ATLASCAN Max
引用元HP:東京貿易テクノシステム
https://www.tbts.co.jp/product/3d-measuring/handy-3d-scanner/atlascan-max/

Wi-Fi通信と内蔵バッテリーでケーブルレス測定に対応

ATLASCAN Maxは、手に持って対象物をスキャンするハンディタイプの3Dスキャナです。本体質量は約1kgとコンパクトで、持ち運びや測定がしやすい設計になっています。

Wi-Fi通信と内蔵バッテリーによるワイヤレス測定にも対応しており、PCとスキャナをつなぐ通信ケーブルや100Vの電源ケーブルをなくして測定できるのが特徴です。ケーブルの取り回しを気にせずに済むため、生産設備の上や狭い場所など、測定室以外の現場でも作業しやすくなります。

光沢物・黒物もスプレーなしで測定

光を反射しやすい光沢面や、光を吸収しやすい黒色の対象物は、3Dスキャナで測定する際に表面へパウダーやスプレーを塗布するケースがあります。ATLASCAN Maxは黒物や光沢物に対しても、スプレーを使わずに測定できるとされており、前処理や測定後の清掃にかかる手間を抑えられます。

本体の手元でスキャンモードを切り替えられるのもポイントです。広い範囲をカバーする「標準モード」(26本の青色レーザーライン)、細かな形状を高解像度で捉える「ファインモード(精密モード)」(14本)、手の届きにくい箇所向けの「ラインモード」(1本)を用途に応じて使い分けられ、異なるモードで取得したデータは同じ点群・メッシュの中で結合されます。

穴の抽出や振動のある環境での測定にも対応

ATLASCAN Maxは独自の穴抽出機能を備えており、プレス部品などに多い穴を高速・高精度に抽出できます。複数の丸穴や長穴の形状をまとめて取得できるため、穴位置の確認が多い検査工程の効率化につながります。

また、対象物に貼り付けたターゲットを基準にスキャンする「ダイナミックスキャン」により、部品をしっかり固定しなくても測定が可能。環境振動のある現場でも測定結果に影響が出にくいとされています。測定結果はドイツの規格「VDI/VDE 2634」に沿って認証されています。

ATLASCAN Maxの適用事例・活用シーン

TTS公式HPのATLASCAN Max製品ページでは、自動車製造過程におけるハンディタイプ三次元測定機の活用例が紹介されています(各事例ページは旧モデル「AQROS-Scan」を用いた構成で解説されています)。

金型の機上測定・保全後の形状確認(自動車・ダイカスト業界)

ダイカスト金型やプレス金型は、保全のたびにマシンから取り外して測定室へ運ぶと大掛かりな作業になります。ハンディタイプ三次元測定機をワイヤレスで使えば、金型をマシンに取り付けたままの状態で測定でき、肉盛溶接などで手修正した箇所の形状確認を機上で行えます。金型の持ち運びや測定室での待ち時間を減らし、製造歩留りの向上につなげる活用例として紹介されています。

搬送治具の調整・車両検査のデジタル化(自動車業界)

生産ライン内の搬送治具の調整は、熟練者の経験や勘に頼る部分が大きく、調整と実車確認を何度も繰り返すことがあります。ハンディタイプ三次元測定機で治具や車両の形状をデータ化すれば、作業者によるばらつきを抑えた調整や検査が可能に。ケーブルレスで生産ライン内に持ち込めるため、ライン停止時間の短縮も期待できます。

ATLASCAN Maxはどんな現場におすすめ?

ATLASCAN Maxは、金型や車両部品のような曲面を含む対象物を、非接触で面としてデータ化したい現場に向いた三次元測定機です。光沢物や黒物もスプレーなしで測定でき、ワイヤレスで持ち込めるため、マシンに取り付けた金型の機上測定や生産ライン内での検査にも活用しやすいでしょう。

一方で、3Dスキャナとして点群・メッシュデータを取得する測定機のため、寸法や形状の評価には対応する検査ソフトでの解析が必要です。また、スキャン時は対象物へのターゲット貼付を前提とした運用になります。測定したい対象物や求める精度、測定後のデータ活用方法に合わせて選ぶことが大切といえます。

下記ページでは現場の課題ごとにおすすめの三次元測定機を紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

現場の課題・要望別!三次元測定機の

おすすめ3選をチェックする

ATLASCAN Maxの主な仕様

最大許容長さ測定誤差
公式HPに記載なし
(精度:最高0.02mm/体積精度:0.02+0.04mm/m、スケールバー併用時0.02+0.03mm/m)※1
繰り返し精度 公式HPに記載なし
測定範囲 スキャンエリア:最大600×550mm(ラインモード300mm)
被写界深度:450mm(標準・ラインモード)/200mm(ファインモード)※2
分解能 最大0.01mm
(測定速度:3,000,000点/秒(標準・ラインモード)、1,680,000点/秒(ファインモード))※2
耐環境性 動作温度-10~40℃、動作湿度10~90%(結露なきこと)※2
本体質量 1kg ※2
本体寸法 295×135×75mm ※2

※1 精度・体積精度はターゲット使用時の値。穴精度は最高0.03mm、穴の体積精度は0.03+0.04mm/m(Hole Flash Captureモード)
※2 Hexagon社が公開しているハンドヘルド3Dスキャナーのパンフレット(英語版)に記載の仕様値。TTS公式HPおよびHexagon公式HPの製品ページには数値仕様の記載がないため、詳細は各社カタログでご確認ください

ATLASCAN Maxのメーカー情報

  • 社名:東京貿易テクノシステム株式会社(TTS)(製造元はHexagon社)
  • 本社所在地:東京都中央区京橋2-2-1 京橋エドグラン28F
  • 電話番号:03-6633-6487(東日本営業)
  • 公式HPのURL:https://www.tbts.co.jp/
THREE SELECTIONS
違いで比較現場の要望別:
三次元測定機の
おすすめ3選

三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。

※「三次元測定機」とGoogle検索し、上位表示されるメーカーを15社選出しました。(2022年5月調査時点)
使いやすさ・汎用性
を求めるなら…
XM
(キーエンス)
XM(キーエンス)

引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)

XMの
ココが違う!
  • ノギス感覚で使える独自のハンディ型
  •      
  • 測定室以外(現場やオフィス)でも使える
  • 最大2mという幅広い測定範囲
測定精度・安定性
を求めるなら…
ZEISS XENOS
(東京精密)
ZEISS XENOS(東京精密)

引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)

ZEISS XENOSの
ココが違う!
  • 最大許容長さ測定誤差は0.3+L/1000㎛
  • 繰り返し精度は+-0.2㎛
  • 分解能(最小表示単位)は0.001㎛
実績・実例の豊富さ
を求めるなら…
CRYSTA-Apex
(ミツトヨ)
CRYSTA-Apex(ミツトヨ)

引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)

CRYSTA-Apexの
ココが違う!
  • 自動車、航空、製造と幅広い納入実績
  • 1934年創業のノウハウが結集
  •      
  • スマートファクトリーにも対応
【選出理由】
・ZEISS XENOSは最大許容長さ測定誤差、繰り返し精度、分解能がいずれも調査した中で最高数値だったため
・XMは測定室以外でも使用できるハンディ式の中で、調査した中で最も高精度で広範囲の測定範囲だったため
・CRYSTA-Apexは社名ありの導入実例(計12件)が調査した中で最も豊富だったため
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