三次元測定機を用いることにより、真直度の測定が可能です。ここでは、真直度とは何か、どのように測定するのかについて解説します。
真直度とは、まっすぐ具合を示す幾何公差(きかこうさ)のことをいいます。幾何公差とは、形状を制御するためのものであり、形状や平行さのほか、傾き、位置、振れなどを規制します。
真直度では、うねりや段差といったものが対象です。記号での表現は横一文字「-」で、正しい直線と比較して、どの程度の狂いが発生しているのかを真直度で表します。このことから、平面ではなく、直線に適用されるのが特徴です。
真直度を調べることによって、中心線や母線がどの程度曲がっているのかがわかります。
指示する際には「-Φ0.2」のような形で表現します。これは、公差範囲Φ0.2mmの円筒内に収まっていることを指示する表現です。真直度はどの程度まっすぐに作らなければならないのかを指定する際に使われることが多いため、この例では「Φ0.2mmが許容値」という意味になります。
なお、「Φ」がついているかどうかによっても指示する内容が変わります。Φがつかない「-0.2」の場合は、公差範囲0.2mmの隙間に収めることを指示する内容です。
三次元測定機を用いて真直度の測定が可能です。接触式プローブで測定を行う形となり、多点測定を行った上で演算によってばらつきを求めます。測定範囲が広いものを測定する場合は、測定ポイントを増やすことをおすすめします。測定ポイントが多ければ、それだけ正確に、安定した測定が可能です。
三次元測定機を用いた測定のポイントとして、スタイラスを対象物に軽く当てるだけで測定が可能であるため、誤差が発生しにくい点が挙げられます。安定した測定結果を求めているような場合は、三次元測定機による測定が向いているでしょう。
三次元測定機を用いる以外の方法としては、ハイトゲージを活用する方法があるのですが、ハイトゲージは繰り返し精度に依存しないメリットがあるものの、水平に固定できない対象物には向いていません。
三次元測定機を用いることにより、高精度で真直度の測定が可能です。三次元測定機以外で幾何公差を測定したいと考えた場合、真円度測定機なども選択肢に挙がります。真円度測定機の場合、選択する機種によっては、真直度だけではなく、平面度、平行度、直角度、同軸度、同心度、さらには円周振れ、全振れなどの幾何公差を測定できるものも多いです。
ただ、高精度での測定は可能であるものの、三次元測定機の方が工数削減に繋がるでしょう。可能であれば、用途によって三次元測定機と真円度測定機を使い分けるのもおすすめです。
注意点として、真円度測定機の場合、測定対象物が大きい場合は向いていないケースがあります。コストの安さに注目して真円度測定機を選択したものの、大きさの関係で対応できなかったとなると大変なので、三次元測定機の導入についても検討してみてはいかがでしょうか。
三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。
引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)
引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)
引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)