三次元測定機の“違いがわかる”ガイド » 三次元測定機の基礎知識 » 三次元マルチセンサー測定機とは

三次元マルチセンサー測定機とは

近年注目されているのが、三次元マルチセンサー測定器です。ここでは、マルチセンサー測定とは何か、どのような理由から注目されているのかなどについて紹介します。

マルチセンサー測定とは

マルチセンサー測定とは、複数の測定センサーを一つの測定機に搭載したもののことをいいます。

通常、三次元測定器を利用する場合、測定するものに合わせて段取り替えをしなければなりませんでした。ですが、三次元マルチセンサー測定機を用いれば、1台でさまざまな測定が可能です。段取り替えが不要であることから、測定の効率も高められます。
さらに、省スペースで設置できるものが多いため、限られたスペースに高性能な測定器を置きたいと考えている場合に向いているでしょう。

どのメーカーの製品を選ぶのかによって特徴が大きく異なります。さまざまな測定が可能ではあるものの、特に向いている業種・業界を絞ることによって特化した開発に取り組んでいるメーカーもあります。
自社で導入しようと考えているのであれば、どういった特徴を持つマルチセンサー測定器が欲しいのかをよく検討したうえで選択しましょう。

市場拡大が期待されている

三次元マルチセンサー測定器は、従来の三次元測定器以上に注目を集めています。これは、1台でさまざまな測定ができることもあり、経済性や利便性に優れているからです。

また、測定できるものの種類が多いので、さまざまな目的で活用できます。こういったこともあり、現在、三次元マルチセンサー測定機市場は成長している状態です。

工数の削減につながるだけではなく、解析能力も期待できるので、新たに三次元測定器の導入を検討しているのであれば、三次元マルチセンサー測定機についてもチェックしてみてはいかがでしょうか。
従来のツールでは対応が難しいものについても、マルチセンサーであれば測定できるケースもあります。

三次元マルチセンサー測定機の製品例

キーエンスの「三次元 画像寸法測定器LM-Xシリーズ」

三次元マルチセンサー測定器の中でも注目したいのが、キーエンスの「三次元 画像寸法測定器LM-Xシリーズ」です。

三方式で、複雑形状や微細寸法も測定可能です。縦・横・斜め に自在に動くプローブで測定。立体形状のワークでも測定可能なのも大きなポイントです。

対象物の位置決めさえも不要で、最大1000個、5000箇所を一度に測定することでき、それによって簡単操作でありながら測定時間の短縮につながります。

イースタン電子工業株式会社の「マイクロ・ビュー」

三次元マルチセンサー測定器の中でも注目したいのが、イースタン電子工業株式会社の「マイクロ・ビュー」です。

マイクロ・ビューは、画像による非接触三次元測定が可能な三次元マルチセンサー測定機です。タッチプローブによる接触測定やレーザーによる非接触測定、ロータリーによる回転測定などに対応しており、幅広い用途で活躍してくれます。

測定対象や測定スペースに合わせたモデルを選択できることから、導入コストが抑えられるのも特徴。

測定ソフトウェアの更新に費用はかかりません。接触と非接触を合わせると、1台で6種類の測定ができる高性能な測定器です。
オプションとして、タッチプローブやレーザーなども用意されています。必要に応じて後付けもできるようになっているので、自社が本当に求めている機能を有したマルチセンサーを求めている方にもぴったりだといえるでしょう。
操作性にも優れているため、特定の測定者でなければ利用できないといった心配もありません。

東京精密の「ZEISS O-INSPECT」

接触式と、非接触式センサを備えているマルチセンサ測定器です。接触式高精度スキャニングセンサ VAST XXT、非接触式高精度画像センサ Discovery. V12を標準搭載。白色光距離センサ ZEISS DotScanで、三次元微細構造の非接触測定もできます。

Discovery.V12の行動距離は全倍率87ミリで、測定物に接近するとき、ムダに気にしなくても済みます。自動照明設定や、光沢面でもムラのないエッジ認識も可能です。

接触式スキャニングプローブ VAST XXTは、深穴、ワーク側面、斜め穴も高精度スキャニング測定が可能です。また、18度~30度までの広い精度保証温度範囲を誇ります。

ミツトヨの「QVH4 APEX」

QVH4 APEXは、非接触変位センサを搭載しています。そのスキャニング機能で、微細段差、3D形状測定も可能です。波長今フォーマル方式の、非接触変位センサも搭載しています。変位センサの光源はLEDです。自動調光機能があり、反射率が違う材質でも連続測定ができます。

ストロボ照明も搭載。ステージ制定時間を短縮させた高スループット測定を可能にしています。また、デジタル変倍機能があり、従来機より拡大表示が可能です。

【種類別】三次元測定機
リストを見る

THREE SELECTIONS
違いで比較現場の要望別:
三次元測定機の
おすすめ3選

三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。

※「三次元測定機」とGoogle検索し、上位表示されるメーカーを15社選出しました。(2022年5月調査時点)
使いやすさ・汎用性
を求めるなら…
XM
(キーエンス)
XM(キーエンス)

引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)

XMの
ココが違う!
  • ノギス感覚で使える独自のハンディ型
  •      
  • 測定室以外(現場やオフィス)でも使える
  • 最大2mという幅広い測定範囲
測定精度・安定性
を求めるなら…
ZEISS XENOS
(東京精密)
ZEISS XENOS(東京精密)

引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)

ZEISS XENOSの
ココが違う!
  • 最大許容長さ測定誤差は0.3+L/1000㎛
  • 繰り返し精度は+-0.2㎛
  • 分解能(最小表示単位)は0.001㎛
実績・実例の豊富さ
を求めるなら…
CRYSTA-Apex
(ミツトヨ)
CRYSTA-Apex(ミツトヨ)

引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)

CRYSTA-Apexの
ココが違う!
  • 自動車、航空、製造と幅広い納入実績
  • 1934年創業のノウハウが結集
  •      
  • スマートファクトリーにも対応
【選出理由】
・ZEISS XENOSは最大許容長さ測定誤差、繰り返し精度、分解能がいずれも調査した中で最高数値だったため
・XMは測定室以外でも使用できるハンディ式の中で、調査した中で最も高精度で広範囲の測定範囲だったため
・CRYSTA-Apexは社名ありの導入実例(計12件)が調査した中で最も豊富だったため
キーエンス公式サイトへ