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Nikon

Nikonの
主な三次元測定機

ここでは、Nikonが製造している主なオフライン対応の三次元測定機を紹介します。

門型/据え置き型

APDIS Laser Radar

Nikonの三次元測定機APDIS Laser Radar
引用元HP:Nikon
https://industry.nikon.com/ja-jp/products/laser-radar/apdis-mv4x0/

FMCW方式のレーザーレーダーと高解像度カメラを組み合わせた非接触測定システムです。 前処理不要で、複雑な形状や多様な表面を高速・高精度に測定可能です。測定距離は0.5mから最大50mまで対応し、最大1000ポイント/秒の高いサンプリングレートを持ちます。モバイル設計で生産ラインなど現場へ持ち込みが可能。IP54の防塵防滴性能を備えています。独自のドップラー補正機能により振動測定や機械の状態監視もでき、航空機や自動車の大規模組立部品から小型部品まで幅広く活用されます。

NEXIV 画像測定システム

Nikonの三次元測定機NEXIVシリーズ
引用元HP:Nikon
https://www.jp.nikon.com/company/news/2024/1205_01.html

コンフォーカル系光学を搭載し、二次元寸法と高さ寸法の視野内一括測定を高速かつ高精度に実現します。従来機種比で約1.5倍の測定スループット向上を達成し、半導体デバイスの微細化に対応。最大45倍の高倍率モデルを振り分け、2μm以下の微細回路線幅の測定にも対応可能です。LEDによる長寿命化、半導体製造安全基準「SEMI」 「S2/S8」対応、残り時間表示機能など、屋外適性も向上しています。測定精度は±(1.2+4L/1000)μmなど高精度。最大650×550×150mmの測定ストロークを備え、多様な電子部品の品質管理に貢献します。

VOXLS 20シリーズ X線/CT 計測システム

Nikonの三次元測定機VOXLS 20シリーズ
引用元HP:Nikon
https://industry.nikon.com/ja-jp/products/x-ray-ct/voxls-20-series/

コンパクトな設置面積ながら最大径555mm×高さ759mmのスキャンボリュームを実現し、多様な検査ニーズに対応します。225kVのマイクロフォーカス反射型と160kVの透過型ターゲットを搭載した電動デュアルX線源により、高生産性と高解像度を両立。グラナイト製ベースと高剛性スチールタワーを採用し、高い位置決め精度と再現性を備えています。電動ドアの高速開閉や大きな観察ウィンドウといった操作性向上に寄与する機能も装備。研究開発から自動車、航空宇宙、積層造形、医療機器まで幅広い分野で活躍しています。

CMM用レーザースキャナー LC15Dx

Nikonの三次元測定機LC15Dx
引用元HP:日経XTECH
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/07994/

高性能な非接触レーザースキャナーで、高精度かつ高速な多点測定が可能です。約7万点/秒のスキャン速度で、複雑な形状や小型部品も非接触で効率的に測定できます。独自のレーザー強度自動調整技術ESP3により、表面特性の違いや反射率の変動に対応し、面や複合材でも高精度を実現。測定データは三次元CADモデルと比較してマップ偏差をカラーで表示し、詳細な解析をサポートします。航空機や建設機械の大型ギア、タービンブレードの加工精度向上など、高精度計測に貢献しています。

CMM用レーザースキャナー L100

Nikonの三次元測定機L100
引用元HP:AeroEXPO
https://www.aeroexpo.online/ja/prod/nikon/product-184498-39518.html

高速・高精度・使いやすさを押さえたCMMレーザースキャナーです。高速スキャンが可能で、100mmの広い視野幅と60mmの測定深度により、大きな部品や複雑な形状でも効率的に測定できます。4世代目のESP4レーザー強度自動調整機能を搭載し、多様な色や素材の表面でも安定した高品質なデータ取得が可能です。誤差は6.5μmと高精度で、42μmの高解像度ポイント分解能を実現。105度までの回転マウントを内蔵し、タービンブレードの裏側なども測定できます。

アーム型

MCAx S 多関節アームCMM

Nikonの三次元測定機MCAx Sシリーズ
引用元HP:Nikon
https://www.nsl.nikon.com/jpn/industrial-products/brochures/pdf/mcaxs_2201.pdf

操作が簡単で使いやすい多関節アーム型三次元測定機です。7軸自由な動きと無限回転機構により複雑な形状や大型部品、段差・隙間の計測が自由です。2.0mから4.5mの6種類の長さから選択可能で、用途や予算に合わせて標準(S)、高精度(S+)、超高精度(S++)の3つの精度レベルがあります。カーボンファイバー製アームで軽量かつ剛性に優れ、温度変化にも強い設計です。接触と非接触レーザースキャナーの同時搭載が可能で、交換時にキャリブレーションが必要ありません。なお、国内販売は2023年で終了しています。

MCAx Sについて詳しく見る

ハンディ型

ModelMakerシリーズ(ハンディ型3Dレーザースキャナー)

Nikonの三次元測定機ModelMakerシリーズ
引用元HP:植木プラスチック株式会社
https://ja.nc-net.or.jp/company/47654/product/detail/68789/

ハンディ型3Dレーザースキャナーで、高精度かつ高性能なスキャン性能を備えています。高速デジタルカメラ技術により、最大200mmの広範囲スキャン幅で3Dデータ取得を実現。ESP3によるレーザー強度自動調整で、色や素材の違いに強く、表面処理の必要はありません。直感的な操作が特徴で、部品の寸法検査、形状解析、リバースエンジニアリングに適しています。国内向け新規販売は終了済みですが、保守対応は残っています。

【種類別】三次元測定機
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Nikonは
どんなメーカー?

光学・精密制御技術が高い

長年培った高度な光学技術と精密計測技術の基礎を活かして精密計測機器を製造しています。高速かつ高精度な位置決め・駆動制御で、微細な部品や複雑な光学部品の表面形状の測定をおこなうことができます。特に半導体露光装置ではナノメートル単位の位置制御や温度歪み補正を行い、高い生産性と品質を支えています。エンコーダやレーザーレーダー技術にも強みがあり、産業用ロボットや計測機器の動作精度を向上させています。

接触式・非接触式の両対応製品ラインアップ

接触式と非接触式の両方に対応した三次元測定機や検査装置を幅広くラインアップしています。接触式はタッチセンサーでワークに直接接触して正確な精度を取得し、金属部品や高精度な寸法評価に適します。一方、非接触式はレーザーや光学センサー、 X線などを活用し、柔らかい素材や複雑な形状、表面の細かい凹凸も短時間で高精度に測定できます。両方式を組み合わせたマルチセンサー対応機種も用意し、測定対象や用途、求められる精度に応じて最適な計測ソリューションを選択できます。

大物部品対応の大型三次元測定機に強み

大型部品の測定に対応した三次元測定機に強みを持っています。中でも「APDIS」シリーズは、自動車のボディや航空機の大型組立部品などを、非接触で高精度に測定できる代表的な製品です。独自の光学技術により、反射板を使わずに数十マイクロメートル単位の高精度で測定できます。設置場所の自由度が高く、生産ラインで直接検査できるので作業効率が大幅に向上します。測定作業の効率が大幅に向上します。

Nikonは
どんな現場におすすめ?

ニコンの三次元測定機は、自動車や航空宇宙産業をはじめとする高度な精度が求められる製造現場に適しています。自動車のドアパネルや航空機のタービンブレードなど複雑な大型部品の非接触測定に対応していて、製品を生産ラインで直接検査できるので大幅な時間短縮とコスト削減ができます。アーム型のポータブル測定機はどのような設置場所にも対応できます。建設機械やプレス部品の形状測定やリバースエンジニアリングにも活躍しています。

三次元測定機を選ぶ際は、測定するワーク寸法・形状、求められる精度、環境などに適した機種を選ぶことが重要です。現場の課題や要望別に三次元測定機のおすすめを紹介しています。参考にしてください。

現場の課題・要望別!
三次元測定機の
おすすめ3選を
チェックする

Nikonの会社情報

社名株式会社ニコン
本社所在地東京都港区港南2-15-3 品川インターシティC棟
電話番号03-6433-3600
公式HPのURLhttps://www.nikon.co.jp/
THREE SELECTIONS
違いで比較現場の要望別:
三次元測定機の
おすすめ3選

三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。

※「三次元測定機」とGoogle検索し、上位表示されるメーカーを15社選出しました。(2022年5月調査時点)
使いやすさ・汎用性
を求めるなら…
XM
(キーエンス)
XM(キーエンス)

引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)

XMの
ココが違う!
  • ノギス感覚で使える独自のハンディ型
  •      
  • 測定室以外(現場やオフィス)でも使える
  • 最大2mという幅広い測定範囲
測定精度・安定性
を求めるなら…
ZEISS XENOS
(東京精密)
ZEISS XENOS(東京精密)

引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)

ZEISS XENOSの
ココが違う!
  • 最大許容長さ測定誤差は0.3+L/1000㎛
  • 繰り返し精度は+-0.2㎛
  • 分解能(最小表示単位)は0.001㎛
実績・実例の豊富さ
を求めるなら…
CRYSTA-Apex
(ミツトヨ)
CRYSTA-Apex(ミツトヨ)

引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)

CRYSTA-Apexの
ココが違う!
  • 自動車、航空、製造と幅広い納入実績
  • 1934年創業のノウハウが結集
  •      
  • スマートファクトリーにも対応
【選出理由】
・ZEISS XENOSは最大許容長さ測定誤差、繰り返し精度、分解能がいずれも調査した中で最高数値だったため
・XMは測定室以外でも使用できるハンディ式の中で、調査した中で最も高精度で広範囲の測定範囲だったため
・CRYSTA-Apexは社名ありの導入実例(計12件)が調査した中で最も豊富だったため