三次元測定機の“違いがわかる”ガイド » 三次元測定機での幾何公差測定 » 三次元測定機による振れ公差(円周振れ・全振れ)の測定

三次元測定機による振れ公差(円周振れ・全振れ)の測定

三次元測定機で測定できる項目のひとつに、「円周振れ」「全振れ」などの振れ公差があります。回転する円筒形の部品について、正確性を検査できる項目です。

本記事では、三次元測定機による振れ公差(円周振れ・全振れ)について解説します。円周振れと全振れの違いや、三次元測定機での振れ公差の測定方法をご紹介しますので、測定したいと考えているならぜひ参考にしてください。

振れ公差(円周振れ・全振れ)とは

振れ公差(円周振れ・全振れ)の概要

振れ公差(円周振れ・全振れ)とは、基準となる直線を回転軸として、測定したいものを回転させた際の振れの変動のことを指します。「回転した状態」を測定するものであるため、軸・ローラー・コロなど、回転状態にて使用される部品の精度チェックのために用いられるのが基本です。

振れ公差(円周振れ・全振れ)の種類

振れ公差には、円周振れと全振れの2種類があります。

  • 円周振れ
  • 全振れ

円周振れは、円筒に対して任意の位置にある1本の母線に対して、測定対象物を回転させた際の母線の変位を規制するために用いられる方法です。主に「円筒のうち任意の表面が変位しない」ことを求めるために用いられます。

対して全振れは「円筒の全体に対して変位しない」ことを求めます。一部ではなく、円筒の表面全体に対する評価です。回転表面を囲む2つの円筒もしくは2つの平面が交差域です。しかしテーパー型やくびれ型のような形状では使えません。

三次元測定機による振れ公差(円周振れ・全振れ)の測定方法

円周振れの測定方法

振れ公差(円周振れ・全振れ)の測定は、三次元測定機か形状測定器によって実施されます。三次元測定機で円周振れを測定する場合は、以下のように行ってください。

  1. 軸受にいれる方の測定対象物の軸線を基準にする
  2. 円周振れを指示する
  3. 測定対象物を回転させる
  4. 測定したいポイントに対してスタイラスを当てる
  5. 得られたデータを基に解析する

全振れの測定方法

続いて全振れの測定方法について解説します。

  1. 軸受にいれる円筒の軸線に基準を設定する
  2. 全振れを指定する
  3. 測定対象物を回転させる
  4. 測定したいポイントに対してスタイラスを当てる
  5. 得られたデータを基に解析する

三次元測定機で測定するなら、円周振れ・全振れとも振れ公差を測定する方法はほとんど変わりません。指示において幾何公差の記号が変わることが唯一の違いです。

基本的に三次元測定機による測定は、振れ公差(円周振れ・全振れ)以外でもスタイラスを測定対象物に当てるだけで完了します。他の測定器で固定できなくても、測定対象物のさまざまな部分を手軽に測定できることがメリットです。

またスタイラスを当てたときの圧力により誤差が生じることもほとんどなく、高い精度で測定できます。

三次元測定機で振れ公差(円周振れ・全振れ)を測定しよう

三次元測定機では、円周振れと全振れの2種類の振れ公差を測定できます。円筒状のものの正確さを測定したい場合は、三次元測定機を用いると簡単に精度の高い測定が行えるでしょう。

測定方法は指示をしたら測定ポイントにスタイラスを当てるだけと簡単です。他の測定器を用いるよりも、効率的に測定が行えます。

THREE SELECTIONS
違いで比較現場の要望別:
三次元測定機の
おすすめ3選

三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。

※「三次元測定機」とGoogle検索し、上位表示されるメーカーを15社選出しました。(2022年5月調査時点)
使いやすさ・汎用性
を求めるなら…
XM
(キーエンス)
XM(キーエンス)

引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)

XMの
ココが違う!
  • ノギス感覚で使える独自のハンディ型
  •      
  • 測定室以外(現場やオフィス)でも使える
  • 最大2mという幅広い測定範囲
測定精度・安定性
を求めるなら…
ZEISS XENOS
(東京精密)
ZEISS XENOS(東京精密)

引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)

ZEISS XENOSの
ココが違う!
  • 最大許容長さ測定誤差は0.3+L/1000㎛
  • 繰り返し精度は+-0.2㎛
  • 分解能(最小表示単位)は0.001㎛
実績・実例の豊富さ
を求めるなら…
CRYSTA-Apex
(ミツトヨ)
CRYSTA-Apex(ミツトヨ)

引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)

CRYSTA-Apexの
ココが違う!
  • 自動車、航空、製造と幅広い納入実績
  • 1934年創業のノウハウが結集
  •      
  • スマートファクトリーにも対応
【選出理由】
・ZEISS XENOSは最大許容長さ測定誤差、繰り返し精度、分解能がいずれも調査した中で最高数値だったため
・XMは測定室以外でも使用できるハンディ式の中で、調査した中で最も高精度で広範囲の測定範囲だったため
・CRYSTA-Apexは社名ありの導入実例(計12件)が調査した中で最も豊富だったため
キーエンス公式サイトへ