対象物をステージに置いてボタンを押すだけで、三次元測定ができるキーエンスの卓上型自動三次元測定機・AM-1000シリーズ。
製品の特徴や仕様、活用事例、どんな現場におすすめなのかをまとめてご紹介します。

三次元測定機で測定を行う際は、対象物の位置決めや原点出し、座標作成、固定治具の準備といった段取りが必要になるのが一般的です。
AM-1000シリーズは、こうした事前準備をなくすことを目指して開発された卓上型の自動三次元測定機。キーエンスがセンサや画像測定器で培ってきたワーク検出・パターンサーチの技術を結集し、「位置決めの要らない自動三次元測定機」として生まれました。
対象物をステージに置くと、内蔵の3Dプロファイラが対象物をスキャンして三次元点群を取得し、位置と向きを自動で認識。あとはボタンを押せば、プローブが自動で対象物に当たりに行って測定します。
位置決め・原点出し・治具固定といった事前準備が一切不要なため、測定にかかる時間を大幅に短縮できます。
ステージ上のどこに置いても対象物の位置・高さ・向きを検出できるので、複数個を並べてボタンを押せば、連続で自動測定。
測定する個数や測定箇所が多い検査でも工数を削減でき、これまで治具に割いていたコストやスペースの削減にもつながります。
一般的な三次元測定機では、測定箇所の設定に専門的な知識が求められ、扱える人が限られてしまうことがあります。
AM-1000シリーズでは、キーエンスが測定機で培ってきたノウハウを活かした「ダイレクトティーチ」を採用しています。
ティーチングペンで測りたい箇所にタッチすると、ティーチングカメラがタッチした箇所を検出して記憶。ペンと同じ動きで実際のプローブが自動測定を行うため、専門的な知識がなくても直感的に測定設定ができます。
なお、シリーズにはダイレクトティーチ有の「AM-1100」と、ダイレクトティーチ無の「AM-1000」の2つの型式がラインナップされています。ペンによる設定を活用したい場合はAM-1100を選ぶとよいでしょう。
AM-1000シリーズは、卓上で使える最小クラスの筐体で、一般的な門型三次元測定機の約1/5のサイズを実現しています。
専用の測定室や設置工事は不要で、加工現場・測定室・事務所など場所を選ばずに設置可能。初期費用やランニングコストの削減にもつながります。
コンパクトな筐体ながら、ø500mmの回転ステージが回転することで測定範囲を拡大。独自設計の回転ステージ用ベアリングにより高精度を維持したまま、手のひらサイズから最大ø700mm×高さ500mmまでの対象物に対応します。
長さ測定誤差は3.5+6.0L/500μm、繰り返し精度は±1.9μm(いずれもISO10360-2に基づく)と、卓上型でありながら高精度な測定を実現しています。
キーエンスは、AM-1000シリーズの用途・実績例としてマシニング加工や旋盤加工を挙げています。ステージ上に置いた複数の加工部品の位置を自動で検出し、連続して測定できるため、同じ部品を繰り返し測定する検査でも、治具の準備や位置決めにかかる手間を省けます。
省スペースで加工現場にも設置できるため、測定物を測定室まで持ち運ぶ手間や、担当者間のやり取りといった工数の削減にもつながります。
ダイカストやプレス加工も、AM-1000シリーズの用途・実績例として挙げられている分野です。回転ステージと自由な角度で駆動するフリーアングルプローブを組み合わせることで、さまざまな角度からプローブを当てる必要がある部品にも対応しやすい構成になっています。
測定箇所の設定はペンでタッチするだけ(AM-1100)で行えるため、測定する部品が変わるたびに発生する設定作業の負担を抑えたい現場でも活用しやすいでしょう。
「置けば測れる。誰でも、どこでも。」をコンセプトにしたAM-1000シリーズは、専任の測定オペレーターがいなくても、誰でも同じ手順で三次元測定を行いたい現場に向いた三次元測定機です。位置決めや治具が不要で、複数個を置いてボタンを押せば連続で自動測定できるため、段取りや測定待ちにかかる工数を減らしたい工場に適しています。
また、門型の約1/5というコンパクトさで専用の測定室や設置工事が要らないため、「測定室が離れていて測定物の持ち運びに手間がかかる」「設置スペースが限られる」といった課題を抱える加工現場や事務所にもおすすめです。測定範囲は最大ø700mm×高さ500mm、回転ステージの耐荷重は30kg(中央積載時)なので、測定したいワークのサイズや重さが範囲内に収まるかを事前に確認しておくと安心です。
キーエンスでは、手持ちのプローブで自由に測定できるXMシリーズや、大型ワークに対応するWMシリーズもラインナップしているため、測定対象や運用方法に合わせて比較検討してみるのもよいでしょう。
下記ページでは現場の課題ごとにおすすめの三次元測定機を紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
現場の課題・要望別!
三次元測定機の
おすすめ3選を
チェックする
| 最大許容長さ 測定誤差 | 長さ測定誤差:3.5+6.0L/500μm※1 シングルスタイラス形状誤差:3.5μm※2 スキャニング誤差:4.8μm |
|---|---|
| 繰り返し精度 | ±1.9μm※1 |
| 測定範囲 | θステージ移動あり:ø700×Z500mm θステージ移動なし:X400×Y340×Z500mm |
| 分解能 | 最小表示単位:0.1μm |
| 耐環境性 | 使用周囲温度:+10~40℃ 使用周囲湿度:最大85%RH(結露なきこと) |
| 本体質量 | 約72kg |
| 本体寸法 | 公式HPに記載なし (一般的な門型三次元測定機の約1/5のサイズ) |
※1 ISO10360-2に基づく、使用周囲温度20℃±1℃のとき、Lは任意測定長さ(単位:mm)
※2 ISO10360-5に基づく、使用周囲温度20℃±1℃のとき
※仕様値はAM-1000(ダイレクトティーチ無)・AM-1100(ダイレクトティーチ有)共通
三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。
引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)
引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)
引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)