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SVA FUSION

カールツァイス社と東京精密の技術を融合させ、迅速で正確な測定を実現している三次元測定機・SVA FUSION。機器の特徴や仕様、どんな現場におすすめなのかをご紹介します。

SVA FUSIONは
どんな三次元測定機?

東京精密×カールツァイス

世界的に知られているドイツの代表的光学機器メーカー・カールツァイス社と、髪の毛の太さの1万分の1というナノレベルの精度にこだわって精密機械を製造している東京精密の技術を融合させた、大型の三次元測定機です。

一定の測定力をコントロールしながら、常に法線方向(面に垂直)に測定圧をかけていくという、カールツァイスの独自の技術を採用した「アクティブコントロールスキャニングプローブ」を搭載。測定圧のコントロールにより正確にプローブのたわみを除去し、既知形状はもちろん、未知の形状でも、スピーディーかつ正確に測定することが可能です。

さまざまな機能で
高精度の測定をサポート

Calypso汎用測定プログラムと組み合せ、アクティブスキャニングの能力を最大限に発揮できるよう設計されています。最大200点/秒のデータサンプリングが可能で、幾何 偏差(円、直線等)だけでなく、真円度、真直度、平面度等の幾何偏差の評価が可能

また、自動求心機能では、溝形状に合わせたボールを溝にプロービングすることで、V溝、ボールねじ溝等の自動求心測定が行えます。さらに、真円度の規格に準拠したフィルタを実装しており、真円度測定機と同様の手法での解析も可能。 設計値を入力しなくても、円セグメント(円、円筒、球、円錐) のスキャニング測定が行えます。

サイズの異なる9タイプ

測定範囲X:650×Y:500×Z:450mmの7/5/5から、測定範囲X:1200×Y:2000×Z:1000mmの12/20/10まで、測定範囲の異なる9タイプをラインナップ。温度条件は機種によって18~22℃と16~26℃に分かれています。

ニーズに合わせて、オプションでプローブヘッド PH10T-TP200の取付けが可能。プローブ自動認識機能により、交換時の立上げもスムーズに行える上、測定時間を大幅に短縮し、より複雑な形状測定も高精度に行えます。

SVA FUSIONの
適用事例・活用シーン

公式サイトに記載がありませんでした。

SVA FUSIONは
どんな現場におすすめ?

SVA FUSIONは、高い測定精度を実現した三次元測定機のロングセラー。Calypso汎用測定プログラムと組み合わせ、アクティブスキャニングの能力を最大限に発揮することが可能です。最大500mmのロングスタイラスに対応しており、深穴ワーク内径も高精度に測定が可能。

また、さまざまな方向からのプロービングで、多様な形状の測定が行えます。精密で安定した測定能力に加え、東京精密ならではのサポート体制も魅力的。このため、精度だけでなく、企業としてのサポート体制も重視して機器を選びたい方におすすめです

現場の課題・要望別!
三次元測定機の
おすすめ3選を
チェックする

SVA FUSIONの主な仕様

最大許容長さ
測定誤差
E0, MPE=1.9 + 4L/1000μm
繰り返し精度TP200:0.4μm以下、TP20・TP2:0.35μm以下、
PTS-30:0.5μm以下
測定範囲X:650~12000mm Y:500~2000mm 
Z:450~1000mm
分解能0.01μm
耐環境性公式HPに記載なし
本体質量1450~6300kg
本体寸法幅:1415~1965mm 高さ:2445~3380mm 
奥行き:1440~3180mm

SVA FUSIONのメーカー情報

  • 社名:株式会社 東京精密
  • 本社所在地:東京都八王子市石川町2968-2
  • 電話番号:042-642-1701
  • 公式HPのURL:https://www.accretech.jp/index.html
THREE SELECTIONS
違いで比較現場の要望別:
三次元測定機の
おすすめ3選

三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。

※「三次元測定機」とGoogle検索し、上位表示されるメーカーを15社選出しました。(2022年5月調査時点)
使いやすさ・汎用性
を求めるなら…
XM
(キーエンス)
XM(キーエンス)

引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)

XMの
ココが違う!
  • ノギス感覚で使える独自のハンディ型
  •      
  • 測定室以外(現場やオフィス)でも使える
  • 最大2mという幅広い測定範囲
測定精度・安定性
を求めるなら…
ZEISS XENOS
(東京精密)
ZEISS XENOS(東京精密)

引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)

ZEISS XENOSの
ココが違う!
  • 最大許容長さ測定誤差は0.3+L/1000㎛
  • 繰り返し精度は+-0.2㎛
  • 分解能(最小表示単位)は0.001㎛
実績・実例の豊富さ
を求めるなら…
CRYSTA-Apex
(ミツトヨ)
CRYSTA-Apex(ミツトヨ)

引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)

CRYSTA-Apexの
ココが違う!
  • 自動車、航空、製造と幅広い納入実績
  • 1934年創業のノウハウが結集
  •      
  • スマートファクトリーにも対応
【選出理由】
・ZEISS XENOSは最大許容長さ測定誤差、繰り返し精度、分解能がいずれも調査した中で最高数値だったため
・XMは測定室以外でも使用できるハンディ式の中で、調査した中で最も高精度で広範囲の測定範囲だったため
・CRYSTA-Apexは社名ありの導入実例(計12件)が調査した中で最も豊富だったため