キーエンスが製造している三次元測定機の種類や特徴、どんなメーカーなのかを調査しました。現場が抱える課題や目的にあった、三次元測定機メーカーをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。
ここでは、キーエンスが公式ホームページで紹介している主な三次元測定機の概要を紹介します。

「誰でも・どこでも・簡単に」を目指して開発された、ハンディ型の三次元測定機です。複雑な設定やプログラミングは不要。手持ち式のプローブを対象箇所に当てるだけで、繰り返し精度±3μmの高精度な測定が測定できます。測定可能範囲が最大2mと、非常に広いのも特徴。さらに、耐環境性にも優れているため、測定室を必要とせず、温度10℃~35℃、湿度10%~80%の環境なら正確な測定が可能。
ヘッド部をステージから取り外し、専用ポールや三脚上に設定ができるので、ワークを動かさずに床に置いたままの測定や、加工機にワークをチャックしたままの機上測定などの用途にも使用できます。

278.6mm×284.2mm×326.6mmというコンパクトサイズながら、幅25m、距離12.5m、左右±120°、上下±30°という広範囲での測定が可能なレーザートラッカー型三次元測定機です。専用のケースで手軽に持ち運びができるため、重い対象物を移動することなく現場でそのまま測定が行えます。設置から測定開始までにかかる時間はわずか2分ほどで、対象物にプローブを当て、ボタンを押すだけの3ステップで完結。手元のモニタを見ながら一人でも簡単に操作可能です。
さらに、レーザスキャンプローブを使用すれば、非接触でのスキャン測定にも対応します。大型の製品でも現場に置いたままスキャンして全体形状を把握し、寸法の測定やCADデータとの比較をスムーズに行えます。黒色や光沢のある対象物に対しても、スプレーやマーカーといった前処理なしで正確なスキャンが可能。従来の接触型測定に加え、ハンディ型3Dスキャナーとしての活用も期待されています。

VL-800シリーズは、AIを活用した解析機能を備え、これまでにない高速かつ直感的な測定を可能にする次世代モデルです。煩雑な準備を必要とせず、一度測定した形状はAIが記憶し次回からは全自動で測定を実施。「AIサジェスト機能」により、不具合の解析時にどのような測定手順を踏むべきかもAIが提案してくれます。
多彩な測定モードを搭載し、3D-CADとの比較をはじめ、非破壊での断面測定や幾何公差測定にも対応。通常なら切断しなければ測定できない箇所でもスキャンするだけで詳細な寸法を取得可能です。現物しかない部品の3D化(リバースエンジニアリング)にも対応しており、そのまま3D-CADデータを生成することができます。
この新モデルの導入により、従来の測定工程にかかるリードタイムを大幅に短縮し、誰でも素早く正確な解析が行えます。“3D-AI”を搭載したVL-800シリーズなら、瞬時に差分を可視化して不良箇所を特定し、不具合解析と検査を効率化。検査工程だけでなく開発リードタイムの短縮や設計効率アップなど、あらゆる場面で生産性を向上させる革新的なモデルです。
キーエンスはさまざまな潜在的なニーズを捉え、数多くの革新的な商品を生み出しているメーカーです。プログラマブルコントローラやレーザー元素分析ヘッド、クランプオン式流量センサなど、多彩な製品を提供していますが、同社が生み出している製品の7割が「世界初」「業界初」である点は大きな特徴(※)。これまで世の中にはなかった新たな価値の創造に挑み、顧客が抱えている課題の解決につなげていきます。
顧客と直接つながる「メーカー直販」体制の採用によって、さまざまな質問やトラブルに関する相談に対し、対象となる機器について詳しい技術営業が直接訪問可能です。豊富な商品知識に加え、これまでに現場で培ってきた問題解決力などを活かしながら、それぞれの問題を解決できるように取り組んでいます。 さらに、同社では商品に関する勉強会や業界動向など、情報や成功事例、ノウハウの共有を行い、顧客から寄せられる問い合わせに対応できるように努めています。
顧客の時間を大切に考えているキーエンスは、「商品を今日発送してほしい」といった要望にも対応できるよう、すぐに商品を届けられる在庫と体制を整えている点も特徴といえます。顧客からの注文は営業を通じてダイレクトに物流倉庫に伝わるため、当日の出荷が可能となります(一部商品について出荷が遅れる場合あり)。
商品に関する問い合わせに対しては、豊富な商品知識を持つ同社の技術営業がサポートを行っています。さらに、商品別のユーザーサポートをはじめ、顧客の課題を解決するための情報を公式ホームページで公開。カタログ・マニュアルや動画マニュアル、活用ガイドに加えて、生成AIアシスタントによる技術の問い合わせ対応も行っています。
世界各地で同社の製品が使用されていることから、現地でも製品の相談ができるよう世界各国に日本人の技術営業が常駐しています。さらに、現地での問い合わせの電話に日本語で対応する「日本語サポートダイヤル」を用意しています。
顧客の要望に対応できるように、さまざまな商品サポートを提供しています。
例えば、導入検討中の顧客に対して商品の使いやすさや性能などを試せる無料テスト機貸し出しや、商品の故障・トラブル発生時に修理・代替機の貸し出しを申し込める修理・校正サービス、同社により製造・販売を行っている製品に関する製品保証などを提供。そのほか、輸出関連書類の発行サービスにも対応しています。
ノギス感覚で使えるXMシリーズや大型のワークも手軽に測定できるWMシリーズをはじめ、操作性・汎用性に優れた三次元測定機を提供しているキーエンス。測定室を必要とせず、専門知識も不要のため、まさに「いつでも・どこでも」簡単に」を実現しているメーカーと言えます。
こうした特徴を見る限り、「測定室で順番待ちが起きている」「測定機を使える人材が少ない」といった課題を抱えている現場であれば、適切な解決策を提示してくれるでしょう。
下記のページでは、現場の課題別におすすめの三次元測定機を紹介していますので、ぜひチェックしてみて下さい。
現場の課題・要望別!
三次元測定機の
おすすめ3選を
チェックする
| 社名 | 株式会社キーエンス |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府大阪市東淀川区東中島1-3-14 |
| 電話番号 | 06-6379-1111(本社) |
| 公式HPのURL | https://www.keyence.co.jp/ |
三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。
引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)
引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)
引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)