幾何特性を測定するために活用されるのが三次元測定機と真円度測定機です。しかし両者はそれぞれ特徴が違うので、用途や目的に応じて使い分けるようにしましょう。ここでは真円度測定機の特徴と、三次元測定機との違いの比較から、両者の使い分けについて解説します。
真円度測定機とは、円筒状・球形状の測定対象物にスタイラスを接触させ、幾何特性を測定する機器のことです。金属部品や樹脂部品への測定に用いられます。
一般的に真直度と真円度を測定するのが主な役割ですが、円筒度・平行度・直角度・同軸度・円周振れ・全振れが測定可能なことも少なくありません。
回転テーブルを持つタイプが多く、測定対象物を回転させて測定を行いますが、スタイラス自体が測定対象物の周りを回転して測定するタイプもあります。
三次元測定機と真円度測定機を比較すると、三次元測定機は門型・アーム型・カメラ型・レーザートラッカーと、さまざまな種類が揃っていることや、短時間で測定できること、自動測定が可能であることから、三次元測定機の方が多種多様な測定物を効率的に測定できると言えます。
プログラミングをすることで自動測定可能な三次元測定機であれば、自動的に多くのデータを取得しておき、後からゆっくりと解析することもできるでしょう。
またセッティングにより精度が変わることが少ないため、セッティングに時間をかける必要がなく、測定のための時間を短縮できることもメリットです。
ただし費用が抑えられることや、簡単に精度の高い測定が行えることでは真円度測定機に軍配が上がります。
真円度測定機は三次元測定機に比べて購入費用が安い傾向があり、精度が高い上に取得するデータの点数も多くなります。三次元測定機にて高い精度の測定を行うには、経験によりコツを理解することが必要です。
ただし真円度測定機では測定対象物が大きいと対応できないことがあります。また寸法の測定もできないため、目的や用途に応じて使い分けてください。
解説してきましたように、真円度測定機と三次元測定機にはそれぞれメリット・デメリットがあります。低コストで導入し、誰でも簡単に解析できるようにするなら真円度測定機が向いているのでしょう。
しかしサイズの大きな測定対象物を測定したり、寸法を測定したり、測定に効率を求めたりする場合は三次元測定機のほうが便利に利用できるはずです。
真円度測定機と三次元測定機には、それぞれ適した測定環境があります。それぞれの特徴と踏まえ、自社の測定環境でどちらが利用しやすいかを考えたうえで、目的や用途に応じた測定機器を導入し、効率よく使用してください。
三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。
引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)
引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)
引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)