三次元測定機にはいくつかの種類があります。ここでは三次元測定機の種類について、形式と操作方法、形状の違いから解説していきます。
まず三次元測定機は計測形式により大きく2種類にわけられます。それではそれぞれの特徴について見ていきましょう。
接触式(タッチプロープ)は、対象物に直接接触させて計測するタイプの三次元測定機です。
門型や多関節アーム型などが代表的ですが、主に座標と寸法の計測を目的としたものが多い傾向となります。
非接触式は対象物に直接触れることなく、対象物をスキャニングしたデータを活用して計測を行うタイプの測定機を指します。
レーザースキャン式、CCD式などがあり、3Dスキャナなどから得たデータで各種寸法を計測します。
三次元測定機は操作方法により種類わけされることもあります。
マニュアル形の三次元測定機とは、コントローラーなどを使って手動でツールヘッドを操作する種類です。
CNC形の三次元測定機は、マニュアル形とは違い、コンピュータ制御によりツールヘッドが操作されます。
ソフトウェアでパスを作成し、そのパスのデータを三次元測定機へと送信すると、パスのとおりにツールヘッドが動くことが特徴です。
続いては形状の違いによる三次元測定機の種類について解説します。次のように大きくわけて3種類があります。
カンチレバー型とは片持ち梁構造の三次元測定機のことを指します。
3つの側面から計測が行なえる上に、マニュアル操作の場合の操作性も良く、快適に計測できることが特徴です。
移動の精度はやや低めですが、作業性を優先する場面で役立ちます。また計測対象物が小型のオブジェクトやパーツ類である場合にも重宝するはずです。
ブリッジ型は門型の形状をしていることが特徴的です。
ブリッジ型は価格が低めであることが多く、高い人気を誇ります。しかしテーブル移動タイプ以外の門型三次元測定機は少々精度が低く、カンチレバー式とそれほど変わりません。
精度の高さを求めるなら、X・Yの2軸が用意されているテーブル移動タイプを選ぶと使いやすくなります。
アーム型とは複数の関節があるタイプの三次元測定機のことです。
アーム型三次元測定機は関節があることからさまざまなところに設置・計測できることがメリットですが、精度は他の種類の三次元測定機より低い傾向があります。
以前は接触式であることが多かったものの、最近では非接触式のアーム型三次元測定機も提供されています。大型製品を大量生産する自動車製造・鉄道製造などの現場でよく利用される種類です。
三次元測定機メーカー15社(※)の門型・アーム型・卓上型・ハンディ型と様々な製品を調査し、導入企業の声が公式HPで掲載されている信頼できる三次元測定機をピックアップ。 そのなかで「測定精度・安定性に優れている機器」「使いやすさ・汎用性に優れている機器」「実績・実例が豊富な機器」という3つに分けて、それぞれの三次元測定機が他と何が違うのかを詳しく解説します。
引用元:キーエンス
(https://www.keyence.co.jp/ss/products/measure-sys/xm/007/2111_01.jsp)
引用元:東京精密
(https://www.accretech.jp/product/measuring/cmm/zeiss_xenos.html)
引用元:ミツトヨ
(https://www.mitutoyo.co.jp/products/measuring-machines/cmm/standard/191-812h/)